あなたは大丈夫?正しいレバレッジの理解

あなたは大丈夫?正しいレバレッジの理解

レバレッジとは経済活動において、他人資本を使うことで自己資本に対する利益率を高めること、またはその倍率のことを指します。

簡単に言えば、少ない資金を使って大きな取引をすることです。

例えば、国内FX業者では最大レバレッジが25倍なので、100万円分の取引するために必要な資金は約4万円です。一方でXMのようなレバレッジが888倍の海外FX業者では100万円分の取引をするために必要な資金は約1126円となります。

レバレッジが関係するのは必要証拠金のみ

必要証拠金は以下の式で計算されます。

必要証拠金 = ロット数 x コントラクトサイズ ÷レバレッジ
※コントラクトサイズは1ロットあたりの通貨数

この式からわかるようにレバレッジが高いほど、取引に必要な証拠金は少なくなります。

すなわち、同額の資金を持っている場合は、レバレッジが高いほど最大の取引可能額が増えることになります。

ちなみに、ロスカットに関わる証拠金維持率は、

証拠金維持率 = 有効証拠金 ÷ ポジション必要証拠金 x 100%

で計算されるのでポジション当たりの必要証拠金が少ないほど証拠金維持率は高くなることになります

最大レバレッジが25倍の国内業者を利用していると証拠金維持率は数百パーセントのことが多いですが、ハイレバレッジの海外業者では数万パーセントの証拠金維持率も珍しくありません。

レバレッジは損益に関係ない

FXの損益は以下の式で計算されます。

損益=(決済価格 – オープン価格)x ロット数 x コントラクトサイズ

ですので、損益にレバレッジは関係ありません

例えば、同じ100万円の原資で、レバレッジ が888倍の口座で0.1ロット注文するのと400倍の口座で0.2ロット注文するのとでは、単純に0.2ロットの注文が0.1ロットの注文に比べて2倍の損益となります。(証拠金維持率は前者が後者の約4倍となります。)

レバレッジが可能なわけ

ではなぜこのような取引が可能なのでしょうか。

それはFXの決済方法に理由があります。

FXでは、通常の商品を売買する時のように、その都度金銭の受け渡しを行うことはありません。

取引で生まれた差額分だけを決済する差金決済取引という方法なので、少額での取引が可能になります。

例えば、1ドル100円のレートで、1万ドル(100万円)分を買ったとします。しかしこの際に100万円を渡すわけではありません。

その後レートが1ドル110円になり、1万ドルを売り決済すると、110万円になります。この時も110万円を受け取るわけではなく、差額である10万円分だけを受け取ることになります。

この例からも分かるように差金決済取引は資金効率が良く、自分が持っている資金以上の取引が可能となるのです。

日本のレバレッジの行方

2018年5月現在、日本国内の取引所のレバレッジは、最大25倍ですが、金融庁はレバレッジを最大10倍に下げる検討をしているようです。

金融庁は外国為替証拠金取引(FX)の証拠金倍率(レバレッジ)を引き下げる検討に入った。現行の最大25倍から10倍程度に下げる案が有力だ。外国為替相場が急変動した際、個人投資家や金融機関が想定を超える損失を抱えるリスクが高まっていると判断した。国内の取引高は約5千兆円に上る一方、FX業者への規制は銀行などに比べ緩い面がある。規制見直しで日本発の市場混乱を防ぐ。

金融庁はFXの業界団体、金融先物取引業協会と規制見直しに向け協議を始めた。早ければ来年にも内閣府令を改正して実施する可能性がある。

引用元:FX証拠金倍率を引き下げ 10倍程度に、金融庁検討(日本経済新聞)

現在日本の取引所の最大レバレッジは25倍なので、4万円の証拠金で、100万円分の取引が可能です。しかし、レバレッジが最大10倍に下がってしまうと、4万円の証拠金でわずか40万円分の取引しかできなくなってしまいます。仮に100円分の取引がしたい場合、6万円追加しないと取引ができなくなってしまいます。

仮にこの措置が取られた場合、ハイレバレッジ取引が可能な海外FX業者への乗り換えへの機運が一層高まるのではないでしょうか。

FXで国内業者より海外業者を使ったほうがいい6つの理由