「お金」の本質と仕組み ②

「お金」の本質と仕組み ②

さて、前回の記事では「お金」とは「金(Gold)」のことであるということになったと書きましたね。

しかし、実は、現代の社会では”お金=金(Gold)”ではありません。

金は価値のあるものではありますが、お金と同一のものではないのです。

 

これはどういうことか、それを説明するには「お金」と「金」の歴史を紐解いていかなくてはなりません。

確かに、歴史のある程度の時期までは”お金=金(Gold)”でした。

この仕組みを”金本位制”と呼びます。

 

そもそも、今誰もが使っている紙幣はもともと金と交換するための証明書のようなものでした。

そもそもの紙幣の始まりは、大昔のヨーロッパ、金細工職人が客から金(Gold)を預かるときに発行した預かり証(金匠手形)が起源と言われています。

今当たり前のように「紙」が「お金」として使われていますが、そうなるまでどのような過程があったのか、少し振り返ってみましょう。

 

時は大航海時代。

金細工職人にとって金(Gold)は仕事道具であり、重要な資産でもあるので、盗まれるわけにはいきません。

そのため、金(Gold)を保管するための頑丈な金庫を持っていました。

そこに目を付けた富豪たちは、自分たちの資産である金(Gold)をできるだけ安全に保管するため、頑丈な金庫を持っている金細工職人に自分たちの金(Gold)を預けることにしたわけです。

そこで、財産の証明として発行された証明書が預かり証(金匠手形)というわけです。

金細工職人のもとへ持っていけば、それに書かれているものと同じ額の金と交換できました。

そこで勘のいい人は考えました。

 

この紙(預かり証)を金の代わりに使えばいいんじゃね!?

 

金は持ち運びが大変ですが、紙は軽く、持ち運びも楽々です。

後に預かり証の他人への譲渡もできるようになったため、大きな取引の際にはその紙の受け渡しのみで取引を完了することができました。

大量の金を持ち運ぶことに比べたら、はるかに便利ですね。

いわば、その紙幣の価値を金そのもので担保できていたわけです。

というわけで、晴れて金細工職人たちの手によって銀行というシステムが作られたというわけです。

そして、銀行にはそれだけの信用があったからこそ、人々が安心して自分の財産を預け入れることができていたということですね。

これだけみてみれば、スケールが違うだけで商店街のクーポン券となんら変わりない仕組みです。笑

 

日本もそう遠くない昔(1988年)までは金本位制を採用していました。

しかし、今、なぜそれが崩れてしまったのか。

それは”金(Gold)では経済規模全体の量を賄うことができなくなってしまった”からです。

言い換えてみると、今、世界中にある金(Gold)を以ってしても、世界中の全てを買い占めることができなくなってしまったのです。

 

金本位制が採用されていた当時、世界で一番、金(Gold)を保有していた国がアメリカでした。

しかし、1971年8月、ついにアメリカも金(Gold)では経済を補いきれなくなってしまいます。

このことを『ニクソンショック』と言います。

ついに、世界中の国々の通貨が金(Gold)という後ろ盾を失い、それぞれの国の信用のみでその国の貨幣の価値が決まるようになってしまいます。

その結果、各国の通貨の価値は、その時々の信用力に基づいて常に変動するようになったのです。

その変動を利用したのが、FXというわけです。

世界中にこれだけ多くの国や通貨があるからこそ、私たちはFXを通して利益を享受出来るというわけです。

 

さて、次がラストです。

次回は、新しい通貨の形、ビットコインを始めとした仮想通貨について書いていきたいと思います。