MT4とMT5の違いは?どちらを選ぶべきか

MT4とMT5の違いは?どちらを選ぶべきか

メタトレーダー(MT)は、ロシアのMetaQuotes Software社が開発した世界中で100万人以上のユーザを抱えるFXのプラットフォームの一つで、世界中で数百というFX業者に利用されています。メタトレーダーではユーザーが独自の取引スクリプトやエキスパートアドバイザー(EA)と呼ばれる取引を自動化するプログラムを開発・実行でき、その人気の一因となっています。また、自分のトレードスタイルに合わせて、トレード環境を好きなようにカスタマイズしていける高い柔軟性もメタトレーダーの特徴です。2005年に発表されたMT4の後継として2010年にMT5が発表されました。しかし、今でもほとんどのFX証券会社が未だにMT4を標準ツールに指定している状態が続いています。そのため、トレーダーの多くもまたMT4を使っているという状況が続いています。

時間足の種類の増加

MT4では9種類(1分足、5分足、15分足、30分足、1時間足、4時間足、日足、週足、月足)だった時間足がMT5では21種類(1分足、2分足、3分足、4分足、5分足、6分足、10分足、12分足、15分足、20分足、30分足、1時間足、2時間足、3時間足、4時間足、6時間足、8時間足、12時間足、日足、週足、月足)と2倍以上に増やされています。この点で、チャート分析に重きを置くのならばMT5の方が使いやすいといえるかもしれません。

インジケータ―とEAの互換性

メタトレーダーは、MQL(Meta Quotes Languageの略)という独自のプログラミング言語に対応していて、この言語を用いてインジケータやEAなどが開発されています。MQL4は現在では珍しい非オブジェクト指向言語ですが、MQL5ではオブジェクト指向の言語へと変わりました。MQL4からMT5へアップデートされたMQL言語ですが、残念ながら両バージョンは互換性がありません。これのせいで、MT4で用いられていたインジケーターやEAがMT5では動作しないという問題があります。

しかし、コミュニティの有志らによって「MT4 to MT5 code converter」というMT4からMT5への変換スクリプトが公開されたこともあり、MQL4で開発されたインジケータ―やEAをMQL5に変換することも不可能ではないようです。

両建て取引

MT5では公開当初複数ポジションを一つにまとめて単一ポジションとして扱うネッティングのポジション計算を使用した取引を想定した設計がされていましたが、2016年のアップデートによりヘッジングが追加されたことで、注文ごとにポジションが合算されずに個別にポジションを取ることもできるようになりました。これによって、MT5でも両建て取引ができるようになりました(詳しい対応状況は業者によって異なる場合があるため、詳しくはお使いの業者にご確認ください)。

ちなみにポジション計算のタイプはアカウントレベルで設定され、ターミナルウィンドウのヘッダやログに表示されます。

ヘッジングを伴う実際アカウントの開設については、FX業者によって異なります。

進化したバックテスト機能

MT5では2016年のアップデートからストラテジーテスターが利用できるようになりました。MT5ではストラテジーテスターでMT4よりも詳細なバックテストを行うことができるのでEAの特性をより正確に把握することができます。詳しくは以下の記事にまとめましたのでご覧ください。

ストラテジーテスターによるMT5でのバックテスト

EA最適化の高速化

MT4ではEA最適化にシングルコアしか用いることができなかったのが、MT5でマルチコア/マルチPCに対応したことで、最適化の速度が向上しました。(※バクテスト時は依然としてシングルコアのみを用いているようです。)最適化の高速化についても上記の記事見まとめてあります。